【「目的」と「目指す姿」を忘れていませんか?】「見切り発車」で始めるから失敗する。問題解決で超重要な『イシュー思考』とは

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一見、良いように見えますが、まだこれでは目指す姿が具体的にイメージできません。

業務生産性をどれだけ向上するのか? 現状よりも1%向上することなのか、30%なのか、50%なのか、この度合いによって問題解決のアプローチが全く異なります。

1%の向上であれば号令をかけるだけで目的達成できるでしょうが、50%となれば相当の業務改革が必要となるでしょう。

そもそも何のために達成したいのか?

ここで、一歩引いて、「そもそもの目的」を考えてみましょう。

そもそも何のために、業務生産性を向上させるのか? そして、「そもそもの目的」を達成するために、どれほどの業務生産性の向上が必要となるのか? と考えます。

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そうすると、業務生産性の向上は「そもそもの目的」を達成するための手段と理解できます。

業務生産性の向上を手段として、どのような「そもそもの目的」を達成したいのかを考えると、例えば、「営業利益率をYY%へ向上する」「給与を2割アップして週休3日制とする」などが考えられます。

例示した「そもそもの目的」すべての達成を目指すのであれば、例えば、「業務の生産性をXX%向上させて、2年後までに、営業利益率YY%、給与を2割アップして週休3日制とする」と目指す姿が言語化されます。

目指す姿の言語化は、まず「そもそもの目的」を確認し、その目的を達成するよう具体的な目標値、期限を含めて「型」(「◯◯◯までに△△△になる/する」)にあてはめて表現しましょう。

和氣 忠 キャリアデベロップメント・アンド・クリエイション代表

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わき ただし / Tadashi Waki

日本道路公団のエンジニアとして高速道路計画・建設に従事したのち、マッキンゼー・アンド・カンパニーにてテクノロジー・製造業分野を担当してパートナー就任、グローバルマネジャートレーナーのメンバー兼東アジア地域マネジャートレーニングリーダーとなる。その後、カーライルグループのアドバイザーとして投資先をサポートし、デジタル化の動きが本格化していくタイミングにてアクセンチュア戦略コンサルティングのマネジングディレクター就任。2017年に働くヒトの可能性を開花させることをミッションに、株式会社キャリアデベロップメント・アンド・クリエイションを起業。 

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