【「目的」と「目指す姿」を忘れていませんか?】「見切り発車」で始めるから失敗する。問題解決で超重要な『イシュー思考』とは
この具体的なエネルギー自給の必要量が明確にできた時、エネルギー安全保障問題解決に向けて「目指す姿」が明確になります。
そして、このエネルギー自給問題は、それぞれの年次における具体的なエネルギー自給の必要量に対して、現状のままを前提としたエネルギー自給量の将来見込みがどれほど不足しているのか、この不足量をいつまでに・どのようにして充足していくのか、と明確に定義されます。
「働き方改革問題」において目指す働き方の姿は?
また、もう少し身近な話題で、よく問題提起されている「働き方改革問題」について考えてみると、働き方が改革された結果として、目指す働き方の姿は具体的にどのようにイメージされるでしょうか?
長時間労働や過剰な残業がない働き方、多様なバックグラウンドを持つ誰もが受け容れられるダイバーシティ・アンド・インクルージョンな職場、心理的安全性が高い職場、働く個人やチームの生産性が高い環境など、「目指す姿」は、その企業やそれぞれの部署・職場によってさまざまでしょう。
ここでも、実際に働き方改革問題の解決に取り組む際には、しっかりと自分たちが「目的」とすること、その「目的」を充足する「目指す姿」の双方を具体的に描くことが重要です。それを関係者間で共有し、現状とのギャップを明確に共通認識できた時に、問題が具体的に定義されて、問題解決のスタートラインに立つことができます。
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