「心筋梗塞、動脈硬化、脳卒中のリスクが…」平気で「油」ばかりとる人が知らないヤバすぎる真実

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「精製加工油脂」とは、植物油や動物の油脂を加工した油脂のことです。

ところが、この精製加工油脂を作る精製の過程で、「3-MCPD」「グリシドール」といった発がん性物質が発生する危険性が指摘されているのです。

「3-MCPD」は、「日本人の舌を壊す『黄金トリオ』の超ヤバい正体」などで何度も取り上げた「黄金トリオ」ひとつ「たんぱく加水分解物」に含まれる塩化化合物(不純物)です。激安しょうゆに含まれる「アミノ酸液」も同様の問題をはらんでいます(詳しくは「日本人が知らない「激安醤油」の超ヤバすぎる裏側」参照)。

実は、2024年に日本の米油が台湾で輸入禁止になった」という"事件"が起こっています。

日本が輸出した米油から台湾の基準値を超える「グリシジル脂肪酸エステル」が検出され、全量が廃棄または積戻し(返送)となったのです。

グリシジル脂肪酸エステル」は体内で分解されて「グリシドール」になるとされています。

「グリシジル脂肪酸エステル」も「3-MCPD」も、EUや東南アジア諸国では「摂取上限値」が定められていますが、日本では定められていません

「トランス脂肪酸」の人体への害

精製加工油脂のもうひとつの問題は「トランス脂肪酸」の問題です。

精製加工油脂は、加工の過程で水素ガスを添加することがほとんどです。

これは液状の油脂を固体、半固体の油脂に変えることができるので、食品加工において非常に便利な手法です。

しかし水素ガスを添加することで「トランス脂肪酸」が発生してしまうことが知られています。

「トランス脂肪酸」の人体への害についてはご存じの方も多いでしょう。

「悪玉(LDL)コレステロール」を増加させ、「善玉(HDL)コレステロール」を減少させることで心筋梗塞、動脈硬化、脳卒中などのリスクを高めてしまうといわれています。

欧米諸国では「トランス脂肪酸」の規制があるけれど、日本は「摂取量が少ないから」という理由で規制がありません

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