植物油脂は、植物の実や種子から油を搾り出して作ります。その際、搾油方法に2種類あります。
ひとつは、原料に強い圧力をかけて油を搾り出す「圧搾法」です。
これは昔ながらの方法です。搾った際に最初に出てくる油を「一番搾り」と言ったりします。一番搾りは、風味や香りが豊かです。
もうひとつは、原料に有機溶剤を加えて油分を取り出す「抽出法」。
これは大豆や菜種などを細かく砕いて「ヘキサン」という石油由来の溶剤を混ぜて油分を抽出するものです。この「圧搾法」と「抽出法」をかけ合わせた「圧抽法」という方法もあります。
日本ではごま油など一部を除き、ほとんど「抽出法」
「抽出法」の場合、抽出後、精製をする過程で酸やアルカリ、濾過剤などの添加物が使われます。「圧搾法」に比べてこちらのほうが効率よく油を搾れるので、安く、多く出回っています。
「ヘキサン」はこの工程の後で蒸発させるので残留はないとされていますが、とはいえ「ヘキサン」は石油成分。不安視する声は少なくありません。
「マーガリン」「ショートニング」でよく見る表示
マーガリン、ショートニングの原料表示には「精製加工油脂」と書かれています。
これはいったい何でしょうか?
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