しかし、いまや精製加工油脂は、加工食品には不可欠な存在となっています。
先に述べたマーガリン、ショートニングだけでなく、生クリームの代用である「植物性ホイップクリーム」、コーヒークリームの代用であるミルク不使用の「コーヒーフレッシュ」、チョコレートのカサ増しなど、私たちの食生活に深く入り込んでいます。
食用油の原料には「遺伝子組み換え農産物」が使われている可能性があります。とくに「大豆油」「菜種油(キャノーラ油)」「トウモロコシ油」などは、遺伝子組み換えが使われることが非常に多くあります。
遺伝子組み換え農産物は「本当に安全」と断言できる?
遺伝子組み換え農産物の中には、除草剤に強い種類のものがあります。
これを使うと雑草を除去するために、大量に「グリホサート」などの除草剤を撒いても枯れません。ヘリコプターやドローンで上空からバーッと撒けばいいので、非常にコスパがいいのです。
遺伝子組み換え農産物ではない、普通の農産物にそれをやったら雑草と一緒に枯れてしまいます。ですから、以前は雑草を抜いたり、農産物にかからないように除草剤を撒くなど手間がかかっていたのです。
それが「上から撒けばOK」なのですから、非常に便利です。
しかしながら、遺伝子組み換え農産物の健康への長期的な影響は、歴史が浅く、まだ厳密にはわかっていません。
遺伝子組み換え農産物を不安がる人は多いと思います。
しかし遺伝子組み換え食品を避けようにも、こうした見えない「裏側」で使われていたら避けようもありません。
こうした「正体の見えない油」を私たちはどれほど摂取してしまっているのでしょう。
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