中国で「太陽光・風力」発電所の建設ラッシュ続く 送電能力不足や出力変動への対応が喫緊の課題

✎ 1〜 ✎ 1536 ✎ 1537 ✎ 1538 ✎ 1539
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
中国の太陽光発電と風力発電の総設備容量は14億kWを突破した。写真は沿海部の沖合に建設された浮体式の洋上風力発電装置(国家能源集団のウェブサイトより)

中国で再生可能エネルギー発電所の建設ラッシュが続いている。(エネルギー政策を所管する)国家能源局が1月21日に発表したデータによれば、中国国内で2024年に新設された太陽光発電装置の設備容量は前年比28%増の2億7700万kW(キロワット)、風力発電装置は同4.5%増の7934万kWに上り、そろって過去最高を記録した。

火力、水力、原子力なども含めた2024年の総新設容量は4億2900万kWであり、太陽光と風力だけで全体の83%を占めたことになる。

政府目標を6年前倒しで達成

その結果、既設分を含めた太陽光発電と風力発電の総設備容量は(2024年末時点で)14億1000万kWに達した。このことは、中国政府が(2020年に)公約した「2030年までに太陽光発電と風力発電の設備容量を12億kW以上に引き上げる」というコミットメントを6年前倒しで達成したことを意味する。

中国の再エネ発電所の新設は、2025年も高水準で推移しそうだ。情報サービス会社のブルームバーグ・ニュー・エナジー・ファイナンス(BNEF)は、同年の太陽光発電装置の新設容量が2億7300万kW、風力発電が同9400万kWに達すると予想している。

次ページはこちら
関連記事
トピックボードAD
ビジネスの人気記事