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「蓄電池ビジネス」市場急拡大で問われる事業の質 「蓄電所」がエネルギー分野の新たな投資先に

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政府によれば、定置用蓄電池の導入規模は今後7年で十数倍~二十数倍になるといいます。急成長の要因と課題を探った。

大規模蓄電所(特別高圧蓄電所)のイメージ画像。全国で設置ブームになっている(提供:パワーエックス)

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すい星のごとく現われた蓄電池スタートアップのパワーエックス。蓄電池の製造から、EV充電ステーション、電力小売事業まで展開、「電気運搬船」の実現を目指す。同社が注力する定置用蓄電池市場の急拡大の要因と課題を探った。

地面に置いたり、建物に据え付けて使用する、定置用蓄電池の市場が急拡大しようとしている。とりわけ、今後の需要の伸びが大きいと見られているのが、電力系統ネットワークに接続して電力の需給調整で活用する、系統用蓄電池だ。

政府の「GX実現に向けた専門家ワーキンググループ」資料(2023年11月8日)によれば、系統用蓄電池の導入規模(累計)は2030年時点で約14.1ギガワット~約23.8ギガワットへと急増。足元の導入量の1ギガワット程度から、十数倍~二十数倍の規模になる(下図)。

接続契約の受け付けは前年の4倍に

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