性的少数者まさかの黒人差別でハリウッド大混乱 オスカー候補のトランスジェンダー女優が「出禁」に
また、黒人に対しても、
「正直言って、ほとんどの人はジョージ・フロイドなんかどうでもいいと思っていると思う。彼はドラッグ依存症の詐欺師だった。だけど彼が死んだことで、黒い猿にはまだ人権がない、警察は殺し屋だ、という人たちに焦点が当たったの。彼らは間違っているのに」
というものがある。ジョージ・フロイドは、2020年、警察によって殺された黒人男性。この事件は「#BlackLivesMatter」が勃発する大きなきっかけとなった。フロイドがドラッグ依存症、詐欺師だったという根拠は、何もない。また、パンデミックの間には、中国差別の投稿もしている。
多様性を受け入れるアカデミーの努力も侮蔑
これらはすべて、人種、宗教、文化の違いを受け入れ、祝福することを目指すアカデミーとハリウッドにとって言語道断の内容だ。だが、なんとガスコンは、アカデミーのそんな努力をも侮辱していたのである。2021年のアカデミー賞授賞式を見た後、彼女は、こんな投稿をしていた。
「オスカーはますますインディーズ映画、あるいは抗議する映画のための授賞式になってきた。これは黒人と韓国の祭りなのか、『#BlackLivesMatter』の抗議デモなのか、8M(女性の抗議デモ)なのか? 明らかだったのは、すごく醜いイベントだったということ」
昨年のカンヌ映画祭で初上映されて以来、『エミリア・ペレス』は、オペラを思わせるドラマチックなストーリー、オリジナリティあふれるミュージカルというのはもちろんのこと、多様な女性たちを前面に押し出していることが高く評価されてきた。
女性キャストらもそこを強調し、女性に囲まれた現場がいかにすばらしかったか、お互いからどれほど励ましを受けたかを、取材でも積極的に語ってきている。
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