映画「バービー」に激怒する男性に欠けている視点 フェミニズムなメッセージの解釈で物議
全世界が『バービー』フィーバーに沸いている。全世界興収は、日本の公開を待たずして10億ドルを突破。今年、この大台を超えた映画には『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』があるが、同映画は26日かかったのに対し、『バービー』はわずか17日でたどりついてしまった。観客の感想を調査するシネマスコア社の結果は「A」と、満足度は非常に高い。
しかし、みんながこのピンク旋風を歓迎しているわけではない。日本でも、先日、原爆との合成画像に公式アカウントが反応したことが批判された。それ以外にも、この映画には明らかなフェミニズムなメッセージがあることから、先月21日に欧米で公開されるやいなや、一部の男性から強い批判の声が聞かれているのだ。
ポリコレな映画?
保守派のアメリカ人コメンテーター、ベン・シャピロは、「プロデューサーに引っ張られて『バービー』を見にきたら、これまでに見たもっともポリコレな映画だった。燃えるゴミの山のようなこの映画についての僕の批評は、明日、YouTubeにアップされます」とX(旧ツイッター)に投稿した。
そのYouTube動画のはじめで、彼はバービー人形とピンクの車をゴミ箱に投げ捨て、火をつけて、「これはすべての面において史上最悪の映画だ」と宣言する。だが美術と衣装はすばらしいと言い、背後にあるバービーの家とバービー人形を指して、「これをそのままやれば良かったのだ」と意見した。
「この映画の基本的なテーマは、男性と女性は反対側にいて、お互いを嫌っているのだということ。世の中を平和にするためには、女性は男性を無視し、男性は女性を無視するべきということだ」と、彼は自分の解釈を述べる。
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