マイケル・J・フォックス「栄光から闘病」経た現在 パーキンソン病の症状は悪化も、胸中は「感謝」
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『摩天楼(ニューヨーク)はバラ色に』『再会の街/ブライトライツ・ビッグシティ』『ドク・ハリウッド』。
1980年代後半から1990年代にかけて、マイケル・J・フォックスは、押しも押されもせぬハリウッドのビッグスターだった。だが、パーキンソン病を患っていることを公表した1998年以後、アメリカのテレビには時々出たものの、ビッグスクリーンに姿を見せることはほとんどなくなっている。
80歳までは生きられないだろう
彼は今、どうしているのか。ファンならば、たまにそんな思いが頭をよぎったに違いない。12日にApple TV+で配信されたドキュメンタリー『STILL:マイケル・J・フォックス・ストーリー』を見ればわかるように、その答は「幸せ」だ。
61歳になった今、体が震えたり、会話に支障が出たりなどという症状は悪化し、転んだりして怪我をすることも増えた。最近のテレビインタビューでは「80歳までは生きられないだろう」とシビアな現実を語ってもいる。
だが、同時に「感謝の心があれば、楽観的な視点を保てると気づいた。感謝していれば、何か楽しみにすることが見つかる。そして前に進める」とも、彼は述べている。その言葉通り、『STILL』に出てくる彼は、持ち前のユーモアのセンスが健在で、明るい。妻と4人の子供たちに囲まれた毎日は、笑いに満ちて楽しそうだ。
病気を公表した後、彼は回顧録を出版している。タイトルは『Lucky Man』と、『Always Looking Up』。そこからも、彼が感謝の心に満ちた、楽観的な人であることがわかる。
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