「このままでは子供の命を守れない…」阪大小児外科医が語る現場のリアル――少子化で起こる小児医療崩壊の波に打ち勝つ"次の一手"とは
病気になった子どもの命を守る診療科の1つに「小児外科」がある。
わが国の小児医療は世界トップクラスの質を維持し 、多くの子どもの命が救われているが、その環境が今後、損なわれるおそれがでてきた。
いつ何時発症するかわからない子どもの病気。わが子の健康や命を守るために、知っておきたい小児外科の現状について、日本最多の外科医が所属するといわれる大阪大学医学部で、小児外科を牽引する医師らに聞いた。
「子どもの命を守る」診療科
「医療を取り巻く環境は大きく変化しています。このままでは、子どもの命を守る手術の質を、将来にわたって維持することが難しくなるかもしれません」
そう危惧するのは、大阪大学医学部附属病院(吹田市)小児成育外科の教授、渡邊美穂さんだ。日々、子どもたちの診療にあたるだけでなく、これまでの豊富な臨床経験を活かして、人材育成にも力を注いでいる。
小児外科では、0歳から15歳まで(16歳未満)の子どもの外科的な診療を行う。
大人の外科――つまり一般外科では、呼吸器外科や心臓血管外科、消化器外科など、体の部位によって診療科が細かく分かれているが、小児外科は脳神経外科や心臓血管外科が担当する病気以外の外科的診療を行う。





















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