ディカプリオが新作で見せた役選びのポリシー 慎重な作品選定とノースキャンダルで演技派に
レオナルド・ディカプリオ主演、マーティン・スコセッシ監督の『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』がアメリカの批評家や観客の間で好評だ。
CinemaScore社が調べた観客評価は「A-」、RottenTomatoesによれば批評家の92%が絶賛。興行面でも、日本では6位デビューだったが、北米ではテイラー・スウィフトのコンサート映画『テイラー・スウィフト:The ERAS TOUR』に次いで2位となった。
初日3日間の売り上げは2330万ドルで、上映時間が3時間半もあるR指定映画としては上々だ。ディカプリオの演技への評価も高く、作品と並んで次のアカデミー賞に候補入りする可能性は十分ある。
難しい役どころを見事にこなす
1920年代のオクラホマ州を舞台にしたこの映画で彼が演じるのは、石油が出たおかげで大金持ちになったネイティブ・アメリカンの女性モリーと結婚する、実在した人物アーネスト・バークハート。この頃、この地域では、ネイティブ・アメリカンが謎の死を遂げる事件が相次ぎ、モリーの周辺にも恐怖の手が伸びていく。
アーネストは金目的でモリーと結婚をしたのか、それとも本当の愛はあったのか。モラルが曖昧で、決してヒーローとは言えないこのキャラクターを演じるのは、実力派俳優にとって歯応えのあるものだったに違いない。
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