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性的少数者まさかの黒人差別でハリウッド大混乱 オスカー候補のトランスジェンダー女優が「出禁」に

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  • 猿渡 由紀 L.A.在住映画ジャーナリスト
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この10年近く多様化の目標を掲げ、成果を見せてきたハリウッドは、今回トランスジェンダー女優が史上初めてオスカー候補入りを果たしたことを派手に祝福した。その当人もまたハリウッドと同じリベラルで、多様性を支持する人であると完全に信じていたからだ。

今思えば、そこがすでに甘かった。キム・カーダシアンの父でトランスジェンダー女性のケイトリン・ジェナー(昔の名前はブルース・ジェナー)がトランプ支持者であるのは有名ではないか。だが、その可能性は誰も考えなかったのだ。

読むに堪えない差別的コメント

現地時間先月30日、サラ・ハギという名のフリーランスジャーナリストがX(旧ツイッター)にいくつかを集めて投稿したことで浮上したガスコンの過去の差別的コメントは、2020年から2021年にかけて投稿されたもの。

すべてスペイン語だが、翻訳すると、たとえば、

「あと何度スペインはムスリムを強制送還しないといけないのか。これが文明社会に何を意味するのかを私たちはまだちゃんと認識していない。これは人種差別じゃなくて、イスラムの問題よ」

「スペインにムスリムが増えたと思うのは、私の気のせい? 娘を学校に迎えに行くたびに、髪を隠して、くるぶしまであるスカートをはいた女性を見るんだけど。来年は英語じゃなくてアラビア語を教えなくてはいけなくなるの?」

「イスラムはヒューマニティの感染病の温床になっている。急いで治療が必要」

「イスラムは世界的な人権にそぐわない。DDHH(スペインの人権についての法律)に見合わないかぎり、あの宗教は禁じるべき」

など、ムスリムに対するもの。

『エミリア・ペレス』で、女性となって新たな人生を生きる主人公を演じたカルラ・ソフィア・ガスコン(左)©Shanna Besson/Pathé2024

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