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宮内義彦氏(オリックス シニア・チェアマン)の証言 第2回「正社員は特権階級なのか」「終身雇用と年功序列が日本の活力をそいでいる」

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「能力主義、成果主義を徹底できないから、成長が30年間止まってしまった」──。雇用制度について強い危機感を持つ。

オリックス シニア・チェアマン 宮内義彦氏
規制改革、ガバナンス改革の旗振り役として活躍したオリックス シニア・チェアマン、宮内義彦氏。その証言を4回に分けてお届けする

新卒時に正社員としていい会社に就職できたら、仮にのらりくらりとしていても定年までいい生活ができる。その一方で機会に恵まれなかった人は、ずっと同じ境遇に苦しむことになる。これは本当におかしいことだ。

21世紀に入ってから25年ほど経過した。この四半世紀を振り返り、その間の主な出来事や経済社会現象について、当事者たちの声を掘り起こしていく

正規雇用は特権階級なのか。定年まで働ける人と、それができなかった人との差があまりにも大きい。私たちが規制改革で目指したのは、非正規雇用を認めて働き方を多様にするのはいいけれども、正規雇用についても解雇規定を作り、流動化を図るということ。セットで働き方を多様化していく狙いだった。

ところが連合が大反対。解雇というのは、いまだに金銭解雇でさえ嫌だというのだから、どうしようもない。これでは、大企業経営者は正規雇用をなるべく少なくしたほうがいい、と考えてしまう。

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