ローン返済25年、私財注いだプロレス美術館の凄み "人間山脈"リングシューズから極悪女王の髪まで

プロレスへの愛と情熱と熱狂が詰まった「京都プロレス美術館」。前回の記事では、仕事やお金で苦労しながらも、自宅の一室をプロレス美術館にして生きがいを見出してきた館長・湯沢利彦(ゆざわとしひこ)さんの人生について取り上げた。
そこで今回は、湯沢さんの思いが詰まったプロレス美術館の内部を紹介したい。ごく普通の一軒家の一室をどのように美術館に仕上げ、さらにそこにはどのような珍しくも貴重なプロレスグッズが展示されているのか、館内を隅々まで覗かせていただいた。
プロレス会場の熱気を感じる展示
扉を開ければ、中はプロレス会場の熱気が感じられるような空間が広がっている。
部屋の中央にはミニチュアのリングが設置され、周辺には場外マットやフェンス、天井にはリングを照らす照明も備えられ、実際のプロレス会場を見事に模した展示である。
「プロレスを見始めてからの25年間は観客として見せられる側だったわけですよ。でもそうじゃなくてね、今度は見せる側、いわゆるプロデュースをしたくなりまして。なのでね、生きた選手ではないですけどもマッチメイクするための選手を一つ一つ展示しまして、プロレスの興行を表したかったんです」

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