「アリ戦の後、猪木さんは控室で泣いていたな」 藤原喜明が振り返る「永遠の師匠」の生き様

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死ぬまでプロレスラーの生き様を見せてくれたのがアントニオ猪木だったという(写真:山内猛)
今、あらためて振り返ってみると、猪木さんはプロレスラーとして本当に素晴らしい人だったよ――。そう語るのは、75歳になった今でも現役のレスラーとしてリングに上がる藤原喜明さん。
そんな藤原さんをはじめ、多くのレスラーたちが「この人のためなら死ねる」と感じていたアントニオ猪木さんの知られざる魅力を、藤原さんの著書『猪木のためなら死ねる! 2「闘魂イズム」受け継ぎし者への鎮魂歌』から一部を抜粋・編集する形でお届けします。

みんな「猪木のためなら死ねる」と思っていた

今、あらためて振り返ってみると、猪木さんはプロレスラーとして本当に素晴らしい人だったよ。「プロレスは闘いである」という猪木さんが死ぬまで言い続けた言葉もまったくそのとおりだと思う。

昔の新日本プロレスのレスラーたちは、そんな猪木さんのプロレスに対する姿勢に共鳴し、賛同し、また尊敬していたからこそ、あれだけの熱を生み出せたんじゃないかな。

昨年(2024年)、『猪木のためなら死ねる!』っていうとんでもないタイトルの本が出たけど、本当にそう思わせてくれる人だったんだよ。俺も含めて、みんな純粋だったな。佐山なんかもそういうタイプだったから、若い頃、猪木さんに何かあったら命を張ってたような気がする。

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