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「アリ戦の後、猪木さんは控室で泣いていたな」 藤原喜明が振り返る「永遠の師匠」の生き様

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本来、ひとりで立ち上がることなんかできないはずなのに、リングに上がって観客に応援されたら闘えるんだよ。みんな「不思議だ。あんな動きができるはずがない」と言ってたらしいけれど、リング上で不可能を可能にするのがプロレスラーなんだよ。

死ぬまで「プロレスラーの生き様」を見せてくれた

『猪木のためなら死ねる! 2「闘魂イズム」受け継ぎし者への鎮魂歌』(宝島社)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

猪木さんも死ぬまでプロレスラーの生き様を見せてくれた。スーパースターっていうのは大変で、人の目があるところではずっと"アントニオ猪木"でいなければいけなかった。

それはアミロイドーシスの闘病中でも一緒なんだ。でも、たまに"猪木寛至"に戻りたかったんじゃないかと思う。だから気をつかわなくていい俺に電話をして、「おい、六本木まで来いよ」と誘ってくれたんだ。

猪木さんはよく、親しい人に俺を紹介する時、「こいつは若い頃、付き人としていつも風呂場で背中を流してくれてね。毎日、俺のチンコを見ていたんだ」という笑い話をしていた。

そこで「俺のチンコを見て、どう思った?」と聞かれて、普通の答えじゃつまらないから「"勝ったー!"と思いました」って答えると、猪木さんが「この野郎……」みたいな顔をする。そんなやりとりをしていたことは以前出した本でも話したけど、どっちのチンコが勝っていたかといえば、いい勝負だったよ(笑)。

負けたとはいいたくないけど、もう確かめることはできないからな。

ついに猪木さんに勝つことはできなかった。一生、何ひとつあの人は超えられない、俺の永遠の師匠なんだ。

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