東大生分析「英語と日本語」同じ言葉でも違う意味 英語と日本語では「魔女」も受け取る印象違う
似ている言葉の意味の違いや、数字にだまされない方法など、日常生活にあふれる情報を、東大生はどんな視点で読み取っているのでしょうか。『東大視点 ものごとの本質を見抜くための31の疑問』を上梓した東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが、英語と日本語の言葉のニュアンスの違いを解説します。
「魔女」はいい意味?悪い意味?
みなさんは、「東洋の魔女」という言葉をご存じでしょうか? これは、1964年の東京五輪で、日本女子バレーボールチームが金メダルを獲得したことで呼ばれた名称です。日本のチームは、欧米人と比べると体格的には小柄にもかかわらず、世界の強豪チームをくだして勝利した姿から、そう呼ばれました。
ここまで聞くと、この「東洋の魔女」という言葉は、100%褒め言葉として使われていると考える人も多いでしょう。実際、このときのチームは非常に努力して、独自の技術を確立して勝利をもぎ取っていました。日本でも「東洋の魔女」は大人気でした。
一方で、英語のニュアンスと日本語のニュアンスとでは、大きな乖離があります。
英語で「東洋の魔女」は「Oriental Witches」となります。当時外国のニュースではこの言葉が使われていました。日本でも「東洋の魔女」と呼ばれていたわけですが、実はここには大きな隔たりがあります。
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