新卒採用担当者は肯定的な反応、東京大学「秋入学に全面移行」に関する緊急アンケート
●自社へのインターンシップについては半数近くが否定的
入学前ギャップタームの過ごし方での回答では、インターンシップを挙げるものが多い。そこでギャップタームに、大学入学予定者をインターンシップとして受け入れることが可能かどうかについて問うたところ、否定的な意見が多い。全体では「できない」が47%、「できる」は21%しかない。
特に少ないのは301~1000名の中堅企業だ。「できない」は55%、「できる」は15%しかない。1001名以上は、「できる」32%と少し多いが、それでもやはり「できない」が45%と多数派だ。
「できない」との回答が多いのは、この期間内における大学入学予定者の身分の不安定さだろう。人事のコメントにも「学生を受け入れる際の責任の所在をどこにするかが明確にするのが難しそう。卒業しても高校にあるのか? 入学前でも大学側が持つのか? それとも保護者が持つのか? 保護者が持つことになるのであれば、受け入れ側としてはかなりハードルが高く、個別に対応する作業的・人的コストの負担が多いものと思われる。何か起こった時のリスクが大きい」という指摘がある。
いろいろな課題が山積しているが、議論は始まったばかり。「秋入学」を教育改革の第一歩としてほしい。
※ギャップターム中の大学入学予定者をインターンシップとして受け入れることはできると思うか。
(本社:東京千代田区、所長:寺澤康介)
人事のプロを支援するポータルサイト「HRプロ」を運営するHRプロ内の調査・研究部門。企業・団体のHR(人事)領域に関する調査、研究を行う。外部の調査機関による調査研究結果も紹介するなど、「開かれた研究所」を志向する。「HRプロ」内に、新卒/中途採用、教育・研修、労務、人事戦略などの業務に役立つ調査レポートを掲載している。
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