新卒採用担当者は肯定的な反応、東京大学「秋入学に全面移行」に関する緊急アンケート
●過半数がギャップタームを評価
秋入学では、「ギャップターム」(ギャップイヤー)が問題になる。高校を春に卒業し、秋に入学するとなると、空白の半年間が生まれる。この期間がギャップタームだ。現在の論議では、学生がボランティア活動、企業インターンシップ(就業体験)、海外留学などを経験することが期待されている。そういうギャップタームでの経験を企業はどう評価しているのだろうか?
全体では選考時に「参考にする」企業は58%と、6割近い企業がギャップタームの経験を評価している。「参考にしない」は19%しかない。
規模別で見ると、1~300名、301~1000名の企業は、いずれも6割が「参考にする」と積極的なのに対し、1001名以上の企業は50%にとどまっている。
ギャップタームについては「好ましい過ごし方」についても質問している。主な回答を列挙すると、インターンシップ、短期留学、資格取得、旅行、アルバイト、社会奉仕活動(ボランティア)などだ。
「大学生の学力の低下が激しいので、高校までの教育の補強に努めてほしい。と考えています。半年あれば、かなりの勉強ができると思います。大卒の低学力者は、社会では通用しませんので、今のように低学力のまま、社会に出される大学生は気の毒です」という意見もある。多くの大学では学生の学力不足が深刻だから、入学前にリメディアル(再履修)教育を施すのもよい知恵だろう。
※ギャップタームの活動履歴を採用選考時に参考にすると思うか。