バレンタイン前にチョコ価格高騰が止まらぬ痛手 「カカオショック」店頭の高カカオ商品数は2割減
各種消費財の値上がりが続く中、チョコレートの価格上昇が目立つ。チョコレートの主原料であるカカオ豆が「カカオショック」と呼ばれるほど高騰しているためだ。
背景には、主要産地の西アフリカで天候不順や病害などが起こり、カカオ豆の収穫が大幅に落ち込んだことがある。投機的な動きも加わった結果、2024年4月にカカオ豆の国際相場は過去最高値となり、その後も不安定な相場が続いている。
チョコレートは最も販売金額の大きい菓子で、2024年の市場規模はおよそ4400億円となった。2025年もチョコレートの最需要期であるバレンタインが間近に迫っているが、カカオ豆の高騰はチョコレートの市場にどういった影響を与えているのだろうか。
板チョコレートの価格が税抜き145円まで上昇
チョコレートの価格動向を把握するため、全国約6000店舗の販売動向を追っている「インテージSRI+」から、板チョコレートの平均個数単価トレンドをみてみたい。ここでは、ナッツやクリームなどチョコレート以外の素材が入っていない「無垢タイプ」に絞って、税抜き単価を確認した。
2022年のはじめには100円を下回っていた単価が徐々に上昇し、2024年12月には145円となった。2024年後半から加速的に値上がりしていることから、カカオ豆の高騰が価格に影響したものとみられる。
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