バレンタイン前にチョコ価格高騰が止まらぬ痛手 「カカオショック」店頭の高カカオ商品数は2割減

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100円程度で買えた板チョコレートは、値ごろ感のある菓子として人気で、2024年も1月から10月までは販売個数が前年を上回っていた。ところが、販売個数は11月に前年よりも3%減、12月には9%減と落ち込んだ。急激な価格上昇により割高感が出たため、買い控えが起きているものとうかがえる。

店頭で起きている高カカオチョコレートの品薄

カカオショックは、チョコレート商品の供給にも影響を与えているのだろうか。カカオの使用量がとりわけ多い高カカオチョコレートに着目し、スーパーマーケットにおける販売金額と商品数の前年比を確認した。

高カカオチョコレートの販売金額は2024年4月15日週、6月3日週、8月26日週に急伸した。さまざまなテレビ番組の特集でカカオの健康・ダイエット効果が注目を集めたためだ。ところが9月中旬以降の販売金額は前年をやや上回る水準にとどまっている。

そうした中、商品数は9月に入ってから減少し、足元では前年比80%と2割減の水準で推移している。カカオ豆の高騰により、適正な価格で十分な量を確保できず、商品の供給を抑えざるをえないメーカーも出てきているようだ。販売金額の伸び悩みも、店頭での供給不足が一因と推察される。

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