入試や就活で「不登校が武器」に変わる深い理由 将来のために「自ら立ち上がる」のは貴重な経験

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「学校では教科書を1冊学ぶのに1年かけているのだから、やっぱり教科書1冊学習するには1年かかるでしょ?」と言われるのですが、この「教科書1冊1年」という固定観念、本当にそうでしょうか。

「短期で学習する利点」は実はとても多い

学校も、1年のうちおよそ3カ月は長期休暇や行事、テスト等で授業がありません。また、土日などの休みをのぞくと、本当に授業をしているのは半年程度。そして、その半年間、生徒たちは本当に主体的に授業に取り組んでいるでしょうか。

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私自身の中学時代を振り返ると、絶対に「はい」とは言えません(笑)。中間・期末テストがあるたびに、「もっとよく授業を聞いておけばよかった」と反省しながら「はじめまして」の気持ちで教科書を読むことも多かったです。

そして、教科書1冊は書籍1冊分。冷静に考えれば、1カ月で十分に理解できる量です。小説を読むときに、数ページずつ1年かけて読むとすると、私は「この人誰だっけ? どんな設定だった?」と、忘れてしまう自信があります。そうなると、感動どころではなく、「わからなかった」になってしまうと思うのです。

小説を読むときには、ある程度まとめて一気に読みたい。忘れないうちに記憶の上書きをして知識を構築し、ちゃんと感動したい。それと同じで、短期で学習する利点は実はとても多いのです。

無理やり詰め込まなくても、毎日長時間勉強しなくても、理論に沿って丁寧に整理しながら学習すれば、教科書1冊は1カ月で十分に習得できます。

植木 和実 不登校専門オンラインプロ家庭教師イエローシードラビー代表

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うえき かずみ / Kazumi Ueki

1976年生まれ。あたたかく才能を開花させる不登校専門オンラ
インプロ家庭教師イエローシードラビー代表。東京大学大学院
卒、生命科学修士。認定心理士。学生時代からの家庭教師歴は20
年以上、小学生から大学受験生まで学年問わず全教科の指導を
行ない、時に一緒に戦略を練り、時に本音をこぼしあいながら伴
走してきた。ダウン症の愛娘(師匠)に恵まれ、教育の基礎を学ぶ
機会を得る。大好きだった企業の研究職を感謝して卒業し、2020
年より不登校専門のオンライン家庭教師イエローシードを立ち
上げ、ひとりで年間20人の生徒の指導にあたっている。すべての
不登校中学生や勉強の遅れで苦しんでいる中学生とそのご家族
に、リカバリーは可能であり、あきらめなくていいと伝えたい。
絶対に幸せになってほしいと思っている。

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