入試や就活で「不登校が武器」に変わる深い理由 将来のために「自ら立ち上がる」のは貴重な経験
「学校では教科書を1冊学ぶのに1年かけているのだから、やっぱり教科書1冊学習するには1年かかるでしょ?」と言われるのですが、この「教科書1冊1年」という固定観念、本当にそうでしょうか。
「短期で学習する利点」は実はとても多い
学校も、1年のうちおよそ3カ月は長期休暇や行事、テスト等で授業がありません。また、土日などの休みをのぞくと、本当に授業をしているのは半年程度。そして、その半年間、生徒たちは本当に主体的に授業に取り組んでいるでしょうか。
私自身の中学時代を振り返ると、絶対に「はい」とは言えません(笑)。中間・期末テストがあるたびに、「もっとよく授業を聞いておけばよかった」と反省しながら「はじめまして」の気持ちで教科書を読むことも多かったです。
そして、教科書1冊は書籍1冊分。冷静に考えれば、1カ月で十分に理解できる量です。小説を読むときに、数ページずつ1年かけて読むとすると、私は「この人誰だっけ? どんな設定だった?」と、忘れてしまう自信があります。そうなると、感動どころではなく、「わからなかった」になってしまうと思うのです。
小説を読むときには、ある程度まとめて一気に読みたい。忘れないうちに記憶の上書きをして知識を構築し、ちゃんと感動したい。それと同じで、短期で学習する利点は実はとても多いのです。
無理やり詰め込まなくても、毎日長時間勉強しなくても、理論に沿って丁寧に整理しながら学習すれば、教科書1冊は1カ月で十分に習得できます。
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