入試や就活で「不登校が武器」に変わる深い理由 将来のために「自ら立ち上がる」のは貴重な経験

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不登校の子にとって、高校入試は「ビッグチャンス」だという(写真:buritora/PIXTA)
「不登校の子にとって高校入試はビッグチャンスなんです」。そう語る、不登校専門オンラインプロ家庭教師イエローシードラビー代表の植木和実氏は、同時にまた「1年あれば、たとえ小学校から不登校でも、中学までの学習内容を習得することは可能」だともいいます。
そんな植木氏の著書『これだけで大丈夫! ずっと不登校でも1年で希望の高校に合格する方法』から一部を抜粋・編集して、不登校の子ならではの「意外な強み」と、1年で高校入試に対応できる理由について解説します。

高校入試は勉強を始める「最大のモチベーション」

本稿では、不登校の子が高校受験にチャレンジするにあたり知っておいてほしい、勉強全般への姿勢やコツ、心がまえをお話しします。

最初に知っておいてほしいのは「高校入試はビッグチャンス」ということです。どういうことか説明しますね。

これまでたくさんの不登校の子どもたちを教えてきましたが、多くの場合、中2の夏くらいになると、生徒たちから高校についての質問が出始めます。

「高校ってどんなところ? 選び方、わからない」

「いままで不登校でも、行けるの?」

「毎日どれくらい勉強したら行ける? 10時間くらい?」

「叶うなら、大学は慶應に行きたいけど、まだ可能性はある?」

と、前向きに表現する子たちもいます。

次ページ一方で、自信をなくし、あきらめている子も
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