入試や就活で「不登校が武器」に変わる深い理由 将来のために「自ら立ち上がる」のは貴重な経験
勉強は技術、誰でも習得できます。しかも、勉強はノーリスク! 自転車の練習は転べば痛いけれど、勉強で怪我をすることは、ほとんどありません(たまに、コンパスの針を刺す子がいるくらいです)。
そして、リターンは、半端ないです! その土台は、中学3年間分の勉強でつくることができます。
たとえば、小学校2年生から中3までの8年分の勉強を始めるとき、まじめな生徒ほど小学校2年生の教科書からやり直す必要があると考え、小2の全教科、小3の全教科、小4の全教科、小5の全教科……と、その膨大な量にひるんでしまうことがあります。
結論から言えば、それはしなくて大丈夫です。小学校の内容からやり直さなくていい理由は、文部科学省の学習指導要領にあります。
中学校の学習には「小学校の学習内容」も含まれている
小・中学校の教育は義務教育、「15歳で社会に出るにあたり、おおよそ困らないように知っておくべき内容」がカリキュラムとして組まれていてその内容を学習します。
中学の学習内容は、小学校の学習内容を復習しながら、知識を積み上げる形になっています。つまり、中学の学習範囲は、小学校の内容をレスキューしながら進められる仕組みになっている、ということです(下図) 。
※外部配信先では図表を全部閲覧できない場合があります。その際は東洋経済オンライン内でお読みください
一方で、高校の内容は高等教育。中学までに必要な学習内容を学んだことが前提で、その上でもっと学問を修めたいと希望する者に対し行なわれる教育なので、高校のカリキュラムには中学までの復習は基本的に含まれず、その上に積み上げるものになります。
「義務教育の終わる中3の終わりまでに、しっかりその内容を理解して同じスタートラインに立つ」ことは、その先の大学受験を考えたとき、実は大きな意味を持つものなのです。
生徒に、「教科書1冊は、1カ月くらいで習得できるよ」と言うと、目を丸くして驚かれることがあります。
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