「老親の衰え」に寄り添う"具体的なサポート"4つ 「親のかかりつけ医」とも1度は会っておくこと
その際、病気の症状だけでなく、たとえば「体重が減った(増えた)」「3日前に下痢をした」「食が細くなった」「もの忘れが多い」「熟睡できない」「階段を上がるのがしんどそう」「親戚が急死して精神的に落ち込んでいる」といった、親の日常に関する情報も医師に伝えるようにします。
病気とは関係のない「慢性的な腰痛」などの悩みも、相談すれば内科医でもシップなどの処方はしてくれます。
医師の指示を親が正しく理解できるかどうかも大事な点です。注意事項はメモを取るなどして、帰宅後に子からも念押しできるようにしておきます。親がすぐに忘れてしまうようなら、紙に大きく書いて目立つ場所に貼っておくといいでしょう。
親が定期的に通院しているなら、家族が毎回付き添えることがベストですが、離れて暮らしている子には対応が難しい問題です。
そういう場合は「なるべく付き添いたい」といったあいまいな返答はしないこと。
どれくらいの頻度で帰省しているのか、どの程度のケアをしているのか、将来的にどんな介護形態(引き取って同居、または施設入所等)を考えているのかなど、子の側の事情と意向もかかりつけ医に伝えておきます。
気をつけてあげたい、薬の「管理」と「飲み方」
子が頻繁に親の様子を見に来られる場合と、めったに帰省できない場合とでは、医師の指示も変わることがあります。家族を見て患者を差別することはないと思いますが、親孝行な子がいるとわかれば、医師の心証は決して悪くはならないでしょう。
親の世代には「お医者さんは偉い人」という認識が少なからずあります。子が言っても聞かないことでも、かかりつけ医から言われると素直に従うことも。たとえば「お菓子を食べすぎる」といった生活習慣も、かかりつけ医から注意をしてもらえば素直にあらためたりします。
医療は健康管理の"要(かなめ)"。親が医師や医療機関と上手につき合っていけるよう、しっかりサポートしてあげてください。
親が医師から薬を処方されているなら、"飲み忘れ"を気に掛けてください。ぜひやってほしいのは、「薬の見える化」です。
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