「老親の衰え」に寄り添う"具体的なサポート"4つ 「親のかかりつけ医」とも1度は会っておくこと
1日数回、少なくとも朝と晩の2回は、血圧を測定することを親に促してください。大事なのは、測ったら「記録する」こと。おくすり手帳ほど一般的ではありませんが、病院や調剤薬局には「血圧手帳」を無料配布しているところもありますし、市販品もバリエーションが豊富です。
毎日の血圧を記録することが習慣になったら、親をホメることを忘れないでください。
数値を聞いたら、「最近、安定しているね」「この日は高かったけれど体調に問題はなかった?」と、あなたがいつも気遣っていることも伝えます。手帳に直接書き込むのもいいでしょう。
子のそういう態度が、親にとっても測定と記録を続ける励みになります。
衰えを感じ始めたら「歯科・眼科・耳鼻科」へ
親自身が不調を訴えていなくても、「最近、衰えてきたなぁ」と感じ始めたら、なるべく早めに1度は歯科、眼科、耳鼻科へ連れて行くことをおすすめします。
「老化は歯から始まる」ともいわれます。痛くなったら行くのではなく、痛くなる前に行くのが歯科。痛みがなくても、固いものが噛めなかったり、入れ歯が合わなくなっていたりすると、食事の偏りや食欲の減退を招き、健康状態に直結します。
また、歯周病を患っていると、心疾患や脳梗塞のリスクが高まるという研究データもあります。検診を受けて、治すところは早期に治す。健康な歯と歯茎を維持するために、歯みがきの指導もお願いするといいでしょう。
目も顕著に老化します。視力の衰えは「視認性」の低下につながり、床のほこりやガラスの破片に気付かなかったり、段差を見落としたりする要因にもなります。
老眼は早い人で40歳くらいから始まります。近くのものが見にくくなったと、早くから老眼鏡を使用している人も少なくありませんが、老眼は進行します。親が老眼鏡を持っているなら、度が合っているかどうか、きちんと検査してもらってください。
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