こんにちは。「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。
介護施設利用者の家族は、利用者のケアに不可欠なパートナーです。残念ながら、利用者と良好な関係にない方もいますが、そうでない場合には強固な信頼関係を築いておくと、ケアの質がグッと上がります。家族との信頼関係を構築するためには、どのような言葉を選び、声をかければよいのでしょうか。
拙著『利用者・家族・スタッフに信頼される 介護のステキ言い換え術』から、いくつかの例を、一部抜粋・再編集してお伝えします。
代案を提示して、寄り添う姿勢を示す
利用者の家族から施設へさまざまな要望がありますが、すべての要望に応えることはできません。
できないことは「できません」と率直に伝える必要があります。
とはいえ、NOという結論だけを伝えると、一方的で冷たく、ときには威圧的ととらえられることもあります。
できないことをはっきりと伝えつつ、代案があれば、併せてお知らせするとよいでしょう。
たとえば、家族から「食事が父の口に合わないようなので、父だけメニューを変更したい」という要望があったものの、施設ではそうした対応ができないとします。
この場合、「申し訳ございません。個々のメニュー変更の対応はいたしかねますが、ご家族がお持ちいただいたものをお出しすることはできます」などと伝えると、単なる拒否ではなく、相手に寄り添った対応になります。
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