介護現場でスタッフを「イラっとさせる一言」 正しさを相手に理解してもらおうとしてないか

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イラっとした表情で話を聞く介護スタッフ
スタッフ同士の関係性がよくなると、介護の仕事がもっと楽しくなるでしょう(写真:Luce/PIXTA)

こんにちは。「メンタルアップマネージャⓇ」の大野萌子です。

介護現場の離職理由のトップは、「職場の人間関係」だと言われています。

介護はその性質上、スタッフ同士の密なチームワーク、こまめな情報共有が求められる仕事であるため、ふだんのコミュニケーションがうまくいかないと、働きづらさを感じるようになります。では、コミュニケーションを円滑にするためには、どうしたらよいのでしょうか。

拙著『利用者・家族・スタッフに信頼される 介護のステキ言い換え術』から、いくつかの例を、一部抜粋・再編集してお伝えします。

「一般化」で相手を威圧してはいけない

×な伝え方:常識だよね?
○な伝え方:わからない点を教えてください

「常識では」「一般的には」「普通は」「世間では」「みんなは」といったフレーズはすべて、「一般化」と呼ばれるものです。

一般化は、不特定多数の加勢を得るような表現で、大多数の人が知っている・できる・同じ考えをもっている、というニュアンスをもたせることで、相手を威圧し、服従させようとします。

自分の意見を伝えるときに、その正しさを相手に理解してもらおうとして使いがちです。

こうした表現は、ハラスメントにつながりやすいです。

それにもかかわらず、口癖になっている人も多いので注意しましょう。

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