「人生の後半」を楽に過ごすために手放すもの3つ 習慣を捨てることで発見できるものもある

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家計簿の役割は、お小遣い帳と同じです。自分が何にいくら使ったか、いくらもらったか、それを週単位や月単位で客観的に見えるようにすることで、支出の癖や、無駄遣いの防止になります。大人になれば、将来のために、自分の収支、家族の収支を知っておくのは大切です。生活設計に合わせて、貯金や投資、保険などにもお金を振りわけないといけません。そのため、家計簿は一家をスムーズに運営していく材料になります。

自分が所属している会の会計をやったことがある人は、帳簿(これもお小遣い帳の延長)のメリットはおわかりでしょう。帳簿を1年間つけていると、その会がどんな流れで運営され、どんなことをしているのか、いくら経費がかかっているのかを総合的に把握できます。こうしたことは、会計をした人だけの特権です。

そして今や、家計簿はパソコンやスマートフォンで簡単に使えるようになりました。そうなった理由の1つは、レシートの保管から項目わけの記帳、計算に至るまで、たいへんな労力が必要だからです。

効率性を考えれば、ストレスのないデジタル家計簿にたどり着くのは必然。ですから、頭の体操、認知症予防として、効率的で便利な電子家計簿に挑戦してみるのも悪くはありません。

しかし、もしあなたが、家計簿を続けてきたおかげで、身の程を知り、身の丈に合わせた暮らしができるようになっているのだとしたら、そろそろ家計簿じまいをしてはいかがでしょう。頭の体操ならまだしも、自分の暮らし方をチェックするために、10円、100円単位でつける家計簿の役割は終わったと考えていいのです。

家計簿をつけないとわからないような浪費は、もうしていないでしょう。家計簿をつけないと、節約できないわけでもないでしょう。家計簿をつけて、貯蓄のモチベーションを高める必要もないでしょう。

昭和の時代の八百屋さんが、店内に籠をぶらさげてお金の受け渡しをしたり、平気でおまけをくれたりしていたように、これからの人生は大雑把などんぶり勘定でおおらかに生きても、お天道さまはニッコリ笑って見守ってくれます。

(出所:『60歳を過ぎたら面倒ごとの9割は手放す 我慢してばかりの人生から自由になる54の教え』より/イラスト:風間勇人)

一瞬の不注意で身を滅ぼし、悪名を広げる前に

高齢者の運転する車の事故が問題になり、自動車運転免許証の自主返納制度がスタートしたのは、平成10年(1998)でした。警視庁の統計では、制度開始から25年が過ぎた令和5年の返納者は、75歳未満が12万人、75歳以上が26万人で、合計38万人ほどです。

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