進む再開発に疑問を投げかける住民たちの動き
あちこちで再開発が進む東京。特に注目されるのは品川区だ。
同区で進む主な再開発事業は武蔵小山、大崎西口、東五反田、品川浦、大井町、戸越の6エリアとされ、実は東京都最大級の再開発エリアといえる。
地域の活性化・ブランド化などにつながるとされる再開発だが、地域住民たちが諸手を挙げて賛成するわけではない。
タワマンを核とした再開発が次々と進む品川区で、一部住民と行政、開発事業者との間で摩擦が深まっている。
品川区で再開発に反対する「住み続けられるまちづくりをめざす品川区民の会」(以下「めざす会」)に加入する住民団体は、現在9つを数える。
具体的には「大崎西口駅前地区再開発を心配する会」「大崎西口高層建築を考える会」「武蔵小山の再開発から住民と職場を守る会」「五丁目の環境と文化を守る会」「東大井5丁目1~4番地区 再開発を心配する会」「戸越公園駅周辺 調和のとれた街並みを創生する会」「住民の暮らしと安全・環境を守る会」「放射2号線を考える会」「品川浦周辺地区 再開発を再考し立ち退きから住民を守る会」である。
ちなみに、9月には東五反田一丁目地区で、新たに「東五反田一丁目地区市街地再開発を心配する会」が正式発足した。
品川区の一部住民や一部の区議によるこの反対運動を、行政はどう受け止めるのだろうか。
以前の記事でも紹介したように、「歴史ある街並みや文化を残したい」住民側と「タワマン系住民を増やし、財政を豊かにしたい」行政側の思惑がある。
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