「悪質クレーム等調査票(まとめ)」において、再開発事業への請願や陳情については次のように記載されている。
上記を見ると、品川区は再開発事業への反対について「悪質クレーム」であると断定していることになるのではないか?
ちなみに、上記に書かれた人物は佐藤弥二郎氏(元区議)だ。同氏は武蔵小山で相次ぐタワマン開発に数年前から一貫して反対してきた住民団体(「武蔵小山の再開発から住民と職場を守る会」)の代表であり、無記名でも同氏を指しているのは一目瞭然だ。
「愛される商店街」がタワマンで分断?
東京でも有数の長さ(800m)と賑わいを誇り、地元住民からも愛される武蔵小山商店街。すでに駅側の商店街入り口付近には、タワマン2棟がそびえ立つ。
さらに商店街の中にタワマン数棟を新たに建設し、商店街を寸断する計画が進んでおり、実現すれば東京都で一番長い人気のアーケード街が寸断される。
行政からの補助金と都や区が決める都市計画がタワマン建設の推進力だ。累積で400億円規模の補助金も投入される予定となっている。
一方、品川区は戸越銀座など域外からも買い物客を集める数多くの地元商店街をPRし、商店街自慢のパンフレットを作成してきた。
武蔵小山商店街では行政の関心事が再開発事業にシフトし、この「カスハラ騒動」を生むことになったのだ。
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