危険な「闇バイト」から家族を守る具体的な方法 闇バイト募集に調査電話をかけてきた筆者が語る

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しかし募集に興味をもってDM(ダイレクトメッセージ)を送り、連絡を取る方もいるかもしれません。第2のポイントとして、すぐに返事がきて秘匿性の高い通信アプリ(テレグラム、シグナル)にて「仕事の説明をしたい」と募集先から言われたら、闇バイトを疑ってください。なぜこのアプリを使うのかといえば、犯罪の指示の証拠を消すためです。一般の求人募集ではこうしたアプリは使いません。

リクルーターらは口がうまく、応募者をだますための話術に長けている人物だということです。これまで数えきれないリクルーターたちと話をしてきましたが、そのほとんどが特殊詐欺を長くやってきた人間であることがわかっています。

最初から威圧口調で話す人もいましたが、ほとんどの人は親切で思いやりを見せるように話をしてきます。その丁寧さから、犯罪にかかわる仕事だと気づかず話し続ける人もいます。

「大変だよね」「これまでお金で苦労してきたね」

最初に彼らが聞いてくるのは、私たちの個人情報です。仕事の面接と称して、名前、生年月日、年齢、居住地を聞いてきます。しかしそれだけではありません。続いて聞いてくるのが「借金はどのくらいあるのか」「いくら稼ぎたいのか」です。ほとんどの応募者が、お金に困って応募しているので、つい答えてしまいがちです。

もし借金があることを明かすと「大変だよね」「これまでお金で苦労してきたね」と同情するように優しく接してきます。そこで「うちの仕事では1回で5万円はもらえるから、すぐに借金は返せるよ」と言うわけです。

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