危険な「闇バイト」から家族を守る具体的な方法 闇バイト募集に調査電話をかけてきた筆者が語る

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SNSを当たり前のように使う時代ですので、親御さんとしても心配なところだと思います。ネットは本人の関心のある情報ばかり表示されるようになっていますので、なかなか強盗や詐欺などの犯罪の手口や注意喚起を目にする機会がないかと思います。

そこで、家庭のなかで、どんな文言が闇バイトの募集では出てくるのか、その募集からどのようにして犯罪に誘導されてしまうのかを話し合う機会を持ってください。手口を知れば、立ち止まり、周りへの相談も容易にできるはずです。

特にSNS上には個人情報を知られて犯罪に巻き込まれる危険がつねに存在しています。身元がよくわからない相手とは、つながりを持たないようにすることも必要です。

「現金をプレゼントします」

取材した方のなかには、お金に困って「新規に銀行口座を開設すれば、資金を工面してあげられる」といった書き込みを見て、キャッシュカードを送ってしまい、それが詐欺に悪用されたケースもありました。このときは「現金をプレゼントします」というアカウントをフォローしたことがきっかけで募集を目にしています。

SNS上のあらゆるところに、犯罪グループの罠が潜んでいます。犯罪につながるようなワードを検索しない、危険そうなアカウントをフォローしないといった、きっかけをつくらない心がけも大事になります。

多田 文明 詐欺・悪徳商法ジャーナリスト

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ただ ふみあき

これまでに悪徳業者などへの潜入数は100カ所以上に及ぶ。数々の現場経験と取材から、詐欺・悪質商法に詳しいジャーナリストとして、多数のテレビ・ラジオに出演している。著書「ついていったらこうなった」(彩図社)はフジテレビで番組化され、2007年~2011年の間、ゴールデン枠の特番で第8弾まで放送された。また、騙されないための講演も数多く行っており、2017年~2018年にかけて、消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」の委員も務めた。著書に「だまされた!だましのプロの心理戦術を見抜く本」(方丈社)などがある。

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