「4浪建築学科合格」でも、彼が語る"努力の虚しさ" 学校でのいじめや親との関係で悩んだ日々

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安藤さんは1970年代後半生まれ、関東のとある県に生まれ育ちました。大手企業の建築士の父親と、母親、弟、妹の5人家族です。

小さいころの安藤さんは、大人しい雰囲気の一方で、嫌なことには嫌だ!と明確に示す一面もあったため、よくいじめられたと当時を振り返ります。

「小学校のときはよくいじめを受けていました。進学した公立の中学校でも1年生、2年生のときはいじめられていたので、中学校までは、いじめられていなかった時期のほうが少ないです」

将来の夢は医者か建築士に絞られる

つらい幼少期~思春期を送った安藤さん。そうした生活から脱したいと思っていたこともあり、小学校から必死に勉強を頑張っていましたが、本人の頑張りに反して、中学までの成績は、ずっと「中~中の上」から上がることはありませんでした。

「中学の同級生が390人くらいいた中で、150~200番くらいだったと思います。国語や理科は得意だったのですが、中学に入ってから始めた英語はできるようになりませんでした」

このときすでに、親の意向もあり、将来の目標は医者・建築士のいずれかに絞られていたそうです。

「父親からは当時、『どんな仕事に就いてもいいが、手に職が前提だ。医者、建築士、ほか国家資格系の安定している、身分の高い仕事に必要な大学であれば費用を出す』と言われていました」

そう言われて育った記憶もあり、中学生のときには建築士になろうと思っていた安藤さんは、学校が終わってから、毎日睡眠時間を削って5~6時間の勉強を続けました。

しかし、中学2年生から高校受験の勉強を始めても一向に伸びず、中学3年生の中ごろには、模試の偏差値が50から45まで落ちて焦ったそうです。

幸い、通っていた個人塾の先生にお願いして、家でつきっきりで勉強を見てもらったこともあって、なんとか偏差値49程度の高校に合格できました。

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