「4浪建築学科合格」でも、彼が語る"努力の虚しさ" 学校でのいじめや親との関係で悩んだ日々

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高校に入ってからの安藤さんの生活は「中学までよりはマシだった」と語る一方で、またしても理不尽な目に遭う日々を送ります。

「高校1年生の最初に研修旅行と称して宿泊施設に行くのですが、そこで軍隊の真似事をさせられました。行進の練習や山登りをさせられたり、意味もなく腕立て伏せをやらされたりしました。敬語がない、姿勢が悪い、睨んだなどの理由で蹴り飛ばされたり怒鳴られたりしました。

入った剣道部でも、シャワーを浴びている私に氷水を浴びせたり、説教後『目をそらした』と防具なしで顔面に竹刀を打ち込まれたり、失神させる『気絶ごっこ』をさせられ、気絶した後に運動着を脱がされて下半身の写真を撮られたりすることもありました」

そうした経緯で部活を辞めますが、それからも、剣道部の上級生に見つかったら集団暴行に遭うために命の危険を感じ、3年進級時まで上級生から隠れ続ける生活を送りました。

大学受験で挽回したいと強く想う

そうしたなかでも、安藤さんは450人ほどいる同級生の中で、100番前後の成績を維持していました。安藤さんは高校の環境が嫌だったので、絶対にいい大学に行きたいと思っていたそうです。

「1年生のときは、ただ机に向かってノートを広げて字を書いているだけで、『勉強なんかしてんじゃねぇ』と同級生から足が飛んできました。同級生はこんな高校に入ってまで大学を目指す自分を笑い、諦めろと言っていたのですが、2年生以降は私が理系コースに進級してコースが別れたため、そうした人たちと距離が取れたので勉強を邪魔されなくなりました。

今思えば、中学時代にずっといじめられていたので、高校2年生になってから同級生と旅行で一緒にスキーに行ったり、ゲーセンに行ったりできたのはよかったです。中には、親身になって勉強を指導してくれた先生もいたので、中学よりはいい環境だったと思います。でも、最終学歴がこの学校になるのは嫌だったので、大学受験で挽回したいと思っていました」

高校1年生のときには父親がMARCH(明治大、青山学院大、立教大、中央大、法政大)出身だったこともあり、自身もそれ以上に行きたいと考えていた安藤さん。

3年生になってからは、『ブラック・ジャック』に憧れたことで、誰にも縛られない、尊厳を保った人生を歩むために医者になろうと考え、国公立の医学部を志望します。

しかし、塾に通って毎日授業外で最低3時間は勉強していたものの、河合塾の全統模試など、当時受けた模試の偏差値は軒並み45程度で成果が出ませんでした。

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