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2月の衆議院総選挙で自民党が大勝し、裏金問題で低支持率にあえいだ政治状況はリセットされたかに見えた。だが、その後の国会審議は混乱に次ぐ混乱だった。
高市早苗首相は1月、突如衆議院を解散し、記者会見で「私を信任するか」と問うた。選挙戦では熱弁を振るう一方、テレビ討論で攻め込まれると突然出演をキャンセルした。それでも大勝したところに、政治家高市の特質が凝縮されている。一方的な発信には強く、初の女性首相という世論の期待を感じ取って振る舞える、ということである。
混乱の元凶は首相自身
だが、以後の国会の混乱は、ひとえに高市首相自身から発していた。
首相は国会審議を嫌い、出席時間は歴代最少クラスだ。2026年度予算の年度内成立に最後までこだわったものの、3月末には参議院での審議が膠着し、結局は異例の越年編成へと追い込まれた。
高市事務所による「サナエトークン」とSNS誹謗中傷発信のスキャンダルをめぐる国会答弁では、「準備で夜も寝られない」と漏らすなど、しどろもどろだった。最後は陳述書で答弁に代えたいと言い出し、国会は紛糾した。その結果、ついに野党の審議拒否という事態に至った。首相の答弁に不満を抱く国民が多数を占め、与野党がどう妥結するかに注目が集まった。
法案が滞留する中、木原稔官房長官は一時、国会の会期延長はないと明言したが、その数日後に政府・与党は一転して会期延長を決めた。この方針転換は、早期閉会を望んだ高市首相が残る法案の成立を見通せなくなり、延長へ舵を切らざるをえなくなったためだろう。
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