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長期金利は2026年7月9日に一時2.900%と、1996年度以来約30年ぶりの高水準に上昇した。ここまでの金利上昇は異例のスピードで進んでいる。

上図には1995年以降の長期金利の推移と、一般会計予算の積算金利(想定金利とも呼ばれる)も示した。
高めに見積もった水準にさえ追いつく金利上昇のスピード感
積算金利は、政府が毎年の予算を編成する際に、国債の元利払い(国債費)の計算の前提として置く金利水準だ。年度途中で予算不足にならないよう、高めに設定されることが一般的だ。そのため、実際の長期金利がこれを上回ることは滅多にない。
ところが、25年度は年度途中に積算金利(2.0%)を上回った。政府はその経験から26年度の積算金利を3.0%へ一段と引き上げた。それでも、早くも7月時点でそこに近付いている。政府が昨年12月に高めに見積もった水準に、もう追い付くというスピード感で金利上昇が進んでいることがよくわかる。
上図は、長期金利の分解を試みたものだ。具体的には、期待インフレ率、潜在成長率、リスクプレミアムという3つの要因がそれぞれ長期金利をどの程度押し上げ/押し下げているかを一定の仮定のもとで算出している。マクロ経済学や金融論の教科書に出てくるフィッシャー方程式(名目金利=実質金利+インフレ期待)を実践的に活用したものである。ここではさらに、名目金利から期待インフレ率と潜在成長率を差し引いたリスクプレミアムを流動性・需給・財政の3つに分解した。
これをみると、近年の長期金利上昇が期待インフレ率の上昇によってもたらされていることがわかる。さらに、財政リスクプレミアムの上振れがより大きな影響力を持っていることも読み取れる。
低すぎる低金利を正常化していく難局で、自ら招いた骨太ショック
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