オープンソースが効く領域、効かない領域
――中核技術の「Autoware(オートウェア)」は、ソースコードを一般に公開しています。オープンソースで開発することの優位性はどこにありますか。
歴史をひもとけば、すべての技術は最終的にオープンソースになる。ただ、どの領域でもすぐにトップを取れるわけではない。
オープンソースによる開発では、2つの領域が生まれる。自分たちが先頭を走ってそのまま主導権を握る「先行逃げ切り型(ファーストムーバー)」の領域と、先行する他社をじわじわ追い上げる「後方追い上げ型(ファストフォロワー)」の領域だ。
コンピューターの基本ソフト(OS)である「Linux(リナックス)」を例に取ろう。当初はサーバー用途で使う人が多かったが、その後スマートフォンのOSや車載システムにも入り込んだ。リナックスを改造してつくられた「Android(アンドロイド)」も、最初はスマートフォンから始まり、ロボットや車載へと広がった。
わが社でいえば、バスやシャトルといった公共交通と、特殊車両の分野がファーストムーバーの領域だ。完成車メーカーと共同開発に取り組めるうえ、量産の規模も千台、万台の単位なので、比較的協業しやすい。
一方、ロボタクシーや自家用車はファストフォロワーの領域だ。ロボタクシーは数十万台、自家用車は数百万台から1000万台の規模になるため、試験走行を重ね、コストを下げる必要がある。ここは、完成車メーカーに直接部品を供給するティア1(1次サプライヤー)と組むほうが適している。
――一方で、オープンソースというアプローチのリスクは何ですか。
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