大学に入ってからの安藤さんは、建築学科で勉強をする中で、建築士の仕事に触れて職業に対する解像度が上がり、心から建築士の仕事に就きたいと思えるようになったそうです。
大学に通う傍ら、複数の学校にそれぞれ2年ずつ通い十数個(ボイラー技士・電気工事士・消防設備士など)の資格を取得しました。その後、新卒で街のリフォーム会社に就き、現場監督の仕事を2年続けます。
それから別会社で施工管理技士を取得し、7年間の勤務を経て、ついに建築士の仕事に就きました。
受験勉強で気力の使い方を学んだ
「私は努力が嫌いです。ですが、最低限の『ごり押し』は必要なので、気力の使い方を見極めるようになりました。受験勉強で気力の使い方の初歩を学べたのはよかったと思います。現在は無理をせずに、仕事、資格取得、趣味などを並行しています。それを形作ってくれたのは受験勉強だったなと思えます」
苦労のすえ、現在は週休2日のホワイト企業で勤務することができていると語る安藤さん。
失敗を重ね、反省することはあっても、後悔はしていない彼の逞しさはまさに、苛烈な浪人の日々が作り上げたものなのではないかと思いました。
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