「カラマーゾフの兄弟」が東大生に人気が高い背景 現代人も考えさせられる、作品のメッセージ
時代を超えて愛される数々の名作。教科書で名前は知っているものの、どんな物語なのか、よくわからない作品もあるのではないでしょうか。『名作に学ぶ人生を切り拓く教訓50』を上梓した東大カルペ・ディエムの西岡壱誠さんが、特に東大生の中で人気がある「カラマーゾフの兄弟」についてお話しします。
読書好きが多い東大生
東大に合格している人は、文系理系問わず、世界各国の名作文学を読んでいる場合が多いです。
芥川龍之介や太宰治、川端康成、谷崎潤一郎といった日本の作家たちの作品も、シェイクスピアや、チャールズ・ディケンズ、ゲーテなどが執筆した世界の名作も読んでいます。
東大生がこれらの文学作品を好んで読むのは、「東大の入試問題は教養がないと解けないものばかりで、文学作品を読んでいる人が有利になるから」といった理由や、「東大の授業で文学作品について触れる授業が多いから」という理由もあります。
そんな東大生たちの中で、ダントツで人気の作品があります。それが、「カラマーゾフの兄弟」です。
フョードル・ドストエフスキーの最後の長編小説であり、世界各国に多くのファンがいる作品です。今回はこの小説の簡単なストーリーと、なぜ東大生がこの小説を好むのかについてお話しさせてください。
まずは、簡単にストーリーをご紹介します。
※以下、作品のネタバレがあります。ご注意ください。
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