●3分の2の大学が「既卒者の就職支援」を課題に
新卒学生の就職支援のほかに、キャリアセンターはどんな課題を抱えているのだろうか。「既卒者の就職支援」、「外国人留学生の就職支援」、「障がい者の就職支援」の三択で問うてみた。結果は一目瞭然。「既卒者の就職支援」が65%を占め、多くのキャリアセンターの課題になっている。
「外国人留学生の就職支援」(45%)と「障がい者の就職支援」(40%)もかなり大きな数字である。
障がい者雇用は徐々に増えているが、就職支援には地道な努力が欠かせないだろう。中堅・中小企業の場合は1名、2名を採用すれば、法定雇用率1.8%を満たしてしまう。法定雇用率を満たす数の障がい者を採用した企業は、翌年の採用を手控えることもあるだろうから、キャリアセンターは新規受け入れ企業を開拓する必要がある。
外国人留学生については事情が異なる。数年前までは外国人留学生の採用市場はほとんど機能していなかったが、最近は市場が形成され始めている。ただし、外国人留学生を採用している企業でも、まだ多くの企業が高い日本語能力を求めており、それが留学生の就職率向上の壁となっている。
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