(第78回・最終回)キャリアセンター意識調査~その2 就職支援の課題

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●ほぼすべての大学が既卒者の就職を支援

「既卒者の就職支援」についてもう少し調べてみよう。ご存じのように政府は「大学既卒者の卒業後3年間は新卒扱い」を企業に求め、「3年以内既卒者(新卒扱い)採用拡大奨励金」「3年以内既卒者トライアル雇用奨励金」「既卒者育成支援奨励金」など至れり尽くせりの奨励金を用意している。大学では、既卒者の就職支援をどのように取り扱っているのだろうか。

回答を読むと、93%とほとんどの大学で「すでに実施」しており、5%が「今後実施する予定」だ。両方を合わせると98%に達する。「実施する予定はない」大学は2%にすぎない。

ただし、規模別に見ると、小規模校での対応の遅れが目につく。未内定のまま卒業する学生は年々増え続け、そして毎年積み重ねられるのだから、3年以内を新卒扱いにしても、内定獲得競争は激化する一方だ。問題の根は深い。

図表5:既卒者の就職支援実施状況

 

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