「血糖値」下げるつもりが、じつは無意味な習慣4つ 「健康的な面」だけにフォーカスを当ててもダメ

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食品を購入する際はとくに「カロリー」を気にしている

医学の世界はつねに新たな発見の連続で、日進月歩で発展しています。かつての常識が通用しなくなったり、通説が覆されたり、といったことは日常茶飯事です。極端な話、真逆の結論が示されるケースもあります。

そんな、常識が変わったもののひとつにカロリーが挙げられます。

以前は、摂取カロリーが消費カロリーを上回ると太るとされていました。しかし、さまざまな研究によって、カロリーが太ったりやせたりすることにほとんど関係しないことが明らかになりました。簡単にいうと、カロリーを多く摂取したからといって、太るとは限らないということです。当然、血糖値にも影響しません。

カロリーは体を動かすエネルギーの単位で、食品においては「1気圧の環境下で1Lの水を1℃上昇させるのに必要な熱量=1キロカロリー」と定義されています。そして、その食品が体の中で産出するエネルギー量を〇キロカロリーというように示します。

カロリーが高いということは、それだけ栄養素が豊富に含まれていることを意味するので、食べすぎ防止の参考程度にはなるでしょう。しかし、じつはカロリーは肥満にも血糖値上昇にも関係性が認められません。これが、現在の医学の常識です。

カロリーをいっさい無視して構わないとまではいいませんが、神経質になったところで健康増進にはあまりつながらないということを知っておきましょう。カロリーを気にしながら血糖値を下げることができた人に、私はこれまでお目にかかったことがありません。

食品購入時に成分表をチェックする際は、カロリーではなく炭水化物(糖質)を真っ先に見るようにしてください。これが、血糖値上昇のもとであり、糖尿病の大きな原因のひとつです。数字(グラム数)が高いほどリスクが上がることはいうまでもありません。

甘いものとカフェインの「同時摂取」はNG

コーヒーはいつもブラックにしている

甘いものの食べすぎは体に良くない。これがわかっていても、人間、なかなかゼロにすることはできませんよね。

かくいう私も、たまに甘いものを食べることがありますし、「糖尿病になりたくなければ、甘いものを一生口にしてはいけない」といった極論を展開するつもりもありません。節度を守って楽しむぶんには、まったく問題ないと思います。

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