「血糖値」下げるつもりが、じつは無意味な習慣4つ 「健康的な面」だけにフォーカスを当ててもダメ

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

ただしこれは、あくまで良い面だけにフォーカスを当てた情報にすぎません。その裏にひそむもうひとつの顔には、いっさい触れられていないのです。薬に例えるのなら、効能だけをアピールして、副作用の可能性にまったく言及していない状況と同じです。

ラーメンもうどんもそばも「糖質」に大差なし

そばは本当に、健康食といえるのでしょうか。

『ミスター血糖値が教える 7日間でひとりでに血糖値が下がるすごい方法』(アスコム)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

糖尿病専門医の私の答えは「ノー」です。そばには糖質がたくさん含まれている――理由はこれに尽きます。

おそらく「そばよりも小麦粉のほうが糖質は高そう」というイメージを持っている人が多いはずで、それゆえにうどんやラーメンと比較した際に、「そばのほうが断然健康的」と認識しているのではないでしょうか。

しかしそれは、完全な間違いです。

生麵か乾麺か、茹でる前か茹でた後か、などによって数値は若干変動しますが、1食あたりの糖質は、ラーメンもうどんもそばも大差はありません。肥満のもとであり、糖尿病の原因であることに、なんら変わりはないのです。

そばを食べること自体は構いません。しかし、リスクを認識しておくことと、食べすぎに注意することは、忘れないようにお願いします。

(出所:『ミスター血糖値が教える 7日間でひとりでに血糖値が下がるすごい方法』より)
矢野 宏行 医学博士、糖尿病専門医

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

やの ひろゆき / Hiroyuki Yano

やのメディカルクリニック勝どき院長。医学博士。糖尿病の専門医。1981年生まれ。2006年に日本医科大学卒業後、同大学附属病院に勤務。その後、国立国際医療研究センター研究所の糖尿病研究センターで糖尿病について研究をするなど、研究・臨床に精通。加えて24時間の血糖値の動きを調べつくしていることで、「どうやったら血糖値が下がるのか」「最も効果的に血糖値を下げる方法は何か」を熟知。「ミスター血糖値」の異名を持つ。
2023年、やのメディカルクリニック勝どきを開院。日本内科学会 内科認定医、日本糖尿病学会 糖尿病専門医、日本老年医学会 老年科専門医。
「Dr.ゆきなり【〜糖尿病克服への道〜】」チャンネル登録者数12万人など、メディアでも活躍中。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
ライフの人気記事