言われなき誹謗中傷を受けたときの心の対処法 痛みを和らげるには痛みを受け入れる必要がある
たとえば、親しい人が亡くなったとき、誰でも悲しく感じるものです。このとき、無理に悲しみを押し殺して気丈に振る舞ったり、何らかの理由で悲しみを感じられなかったりすると、結局、悲しみがいつまでも尾を引きます。
考えないようにすればするほど考えてしまう
むしろ、悲しいときには素直に悲しんだほうが、長い目で見れば心身に健康的です。
このことを示す簡単な心理実験をしてみましょう。
ピンク色の象を考えないようにすることは、できたでしょうか。
じつは、考えないようにすればするほど、ピンク色の象を考えてしまうものです。一度、心に浮かんだことを、なかったことにしようとすればするほど、頭から離れなくなるのです。
つらい感情も同様です。感情を抑圧したときは、自分は感情をコントロールしていると思いますが、じつは、みなさんが感情に乗っ取られているのです。
繰り返しますが、痛みに抵抗すれば、痛みが増幅し、苦しみとなります。
私たちはどうして、これほどまでに、痛みに抵抗してしまうのでしょうか。答えはシンプルです。
その痛みを感じたくないからです。
多くのリーダーがこう考えます。痛みを感じて、職場で自分がネガティブな態度をとってしまったら、リーダーとして恰好がつきません。自分のメンバーの前では、惨めな感情は隠し通さなければいけません。リーダーとして、人前で泣くわけにはいきません。
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