言われなき誹謗中傷を受けたときの心の対処法 痛みを和らげるには痛みを受け入れる必要がある

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リーダーは、前向きに、ポジティブにしていなければいけない。痛みを感じることはリーダーにとって不都合だと思ってしまうのです。だから、その痛みにあの手この手で必死に抵抗し、なかったことにしようとします。

その努力は報われず、ますます苦しみが増えるにもかかわらず、です。

痛みを増幅させないためには

では、どうすれば苦しみのループから抜け出せるのでしょうか。痛みから逃げていては、痛みが増幅してしまうのですから、答えはシンプルです。

その痛みを感じることです。

痛みを感じると、痛みは増幅することなく、最小限になります。痛みを避けるのではなく、痛みとともにいることのほうが得策なのです。

でも、痛みを感じてしまうと、つらい、悲しい、腹立つ、悔しい、寂しいですね。だから、みなさんには、その痛みに、思いやりの心で対応してほしいのです。

これをセルフ・コンパッションといいます。

近年、Googleも注目し、世界的に広まりつつあるセルフ・コンパッションは、自分自身で心身を整えて安心感を得る技術です。

痛みにこのセルフ・コンパッションで対応すると、痛みそのものを和らげる最適な行動がとれるようになります。

毒矢のたとえに戻りましょう。

毒矢に射られてしまった状況で、もっとも自分を思いやる行動は何でしょうか。

もちろん、「この矢を射ったのはだれか」と犯人さがしをすることではありませんよね。

医者の言う通り、毒矢を一刻も早く抜くことです。毒矢を抜く行動がとれれば、痛み自体は不可避ですが、痛みを最小化できます。

よく考えてみてください。

痛みは、何らかの対応が必要という体からのメッセージです。そのメッセージを無視してしまっては、適切な対応をとりようがありません。心の痛みも同様です。

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