言われなき誹謗中傷を受けたときの心の対処法 痛みを和らげるには痛みを受け入れる必要がある
心身が何らかの対応を必要としているからこそ、痛みというSOSが発信されているのです。このメッセージを無視してしまっては、みなさんは、心身を壊してしまいかねません。
セルフ・コンパッションのエクササイズ
セルフ・コンパッションは痛みを感じ、適切な行動を促します。次の式を見てください。
私たちは、痛みに抵抗するのではなく、セルフ・コンパッションを実践するとよいのです。
では、実際にどのように実践すればよいのでしょうか。
セルフ・コンパッションの3つのポイントをなぞることです。
①自分がつらいということに気づき、バランスの取れた見方をします。これをマインドフルネスといいます。マインドフルネスとは「今に気づく」という意味です。
②次に、誰でもつらい経験をすることを思い出します。
③そして、最後に、自分にやさしさと励ましの言葉をかけます。これを自分へのやさしさといいます。
これは、セルフ・コンパッション・ブレイクと呼ばれるエクササイズです。
このエクササイズは、いつでも、どこでも、10分もあれば実践できます。慣れてくると、数分もあれば十分でしょう。このエクササイズを行うと、その場で効果が現われます。きわめて、即効性があるのです。
実際、クリスティン・ネフの研究グループが、1000人以上にこのエクササイズを行ったところ、エクササイズ直後に、ネガティブな気持ちが減り、ポジティブな気持ちが増えたというのです。
私が、日本のビジネスリーダーを対象に調査を行った際も、職場で同じような効果を得られています。
みなさんもぜひ、セルフ・コンパッションの技術を取り入れてみてください。
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