癖になった「痛みのある施術」を続けてはいけない 「痛い=効果がある」と思うのは幻想だ

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(写真:Luce/PIXTA)
疲れや体のコリを解消するために、マッサージなどの施術を受ける方もいるでしょう。その際に注意したいのが、痛みがないと効果がないと思い、いつしか痛みが癖になってしまうことです。本稿では整骨院を経営する柔道整復師の福嶋尊氏の著作『すべての悩みはストレッチで解決できる』より一部抜粋・再構成のうえ、正しい施術の受け方をご紹介します。

痛みが快感になっていないか?

マッサージや整体などで痛みを感じるケースがあります。実際に通っている方は、その痛みを体験されているでしょうし、それが快感になっている方もいるはずです。

ただ「痛いから効いている」という指標を持ってしまうのは要注意です。
「痛い=身体によい」という認識は、必ずしも正しいわけではありません。そのような痛みがある施術は、それが「癖」になったりするリスクがあります。痛みのある治療に依存していないか、一度振り返ってみてください。

実際のところ、バラエティ番組の痛いマッサージという罰ゲームなど、エンターテインメントの側面から「痛い=効く」という誤った印象が広まった面はあります。

さらに、SNSや動画サイトが普及し、痛みを伴う施術の様子が、より多くの人の目に触れるようになりました。その結果、いまは痛み自体が効果のレベルを示している、と捉えられがちになっています。

けれど「痛い=身体によい」というと、ちょっとおかしい気がしてきませんか? 

そもそも痛みは、身体が異常や負荷を感じているサインであり、それを無視して施術を続けることは、問題を引き起こす可能性があります。痛みはあくまで症状です。痛い施術を受けただけで安心してしまうと、その背後にある体調不良の根本的な原因を見落としてしまうかもしれません。

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