中国は世界最大の製造業大国であり、実にGDPの27.6%を占めています。これはアメリカの11%と比べて大きな差があり、中国自身が強みだと認識しているところです。
不動産市場がクラッシュした現在、雇用と経済を守るために改めて中国政府が重要視している領域でもあります。
今後、デジタル領域だけでなく、あらゆるものがインターネットとつながる時代に突入していきます。そういった中で、AI×製造業が中国の強みになることは間違いありません。
「自動運転が実現する日」は近い
顕著な例は自動車です。
日本ではライドシェアの議論がようやく盛り上がってきていますが、中国ではライドシェアがある生活はすでに日常です。
いま議論されているのは自動運転で、私の大学のクラスメイトにも、中国大手自動車メーカーの自動運転領域で働いている学生が何人もいます。
話を聞いていると、自動運転は遠くない未来に必ず実現するものだと感じています。
すでに各地域で実証実験が積極的に行われており、私が住む北京でも見かけることがあります。
最近の話題は、バイドゥが武漢に1000台の自動運転タクシー「Apollo Go(アポロゴー、萝卜快跑)」を投入したことです。
アプリで呼ぶと自動でタクシーが来て、目的地まで自動で到着します。
普通のタクシーよりも運賃が安く、車内の音楽や温度も自分で自由に調整することができます。
また、その安全性においては、保険会社のデータによると、「Apollo Go」の事故率は、人間が運転する場合のわずか1/14です。
「Apollo Go」はすでに累計1億キロ以上を安全に走行しており、重大な死亡事故は1件も発生していません。
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